IPO不況 IPO depression 2004 11 21
11月19日の新興市場では、
優良銘柄が、急落したケースが目立ちます。
これは、まるで「業績の下方修正が発表された」ように、
買い手もなく、力なく、株価が下落していった銘柄が、いくつかあります。
しかし、調べてみると、
業績の下方修正など発表されていません。
特に、悪材料が出たわけでもないのに、投げ売りような「売り」がありました。
これは、新興市場で、IPO銘柄が好調なので、
IPO銘柄に乗り換えるために、業績に関係なく、
優良銘柄を処分売りしたのでしょう。
しかし、これは、問題があります。
こうした事情で、優良銘柄が、業績に関係なく、売られてしまうと、
一般の投資家は、株式投資に嫌気が差してくるでしょう。
そして、一般の投資家は、またも株式市場から、遠ざかっていくでしょう。
結局、残るのは、短期売買の個人投資家と証券会社のディーラーでしょうか。
また、同じことの繰り返しです。
2003年の前半、市場には、短期売買の個人投資家と証券会社のディーラーしかいなかった。
毎度毎度、同じような失敗を繰返している。
株式市場には、リーダーがいないのか。
株式市場は、烏合の衆なのか。
(注)
ここで言う「IPO不況」とは、IPOが不況ではなく、
「IPOによる不況」の意味です。